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(科学英語➕食品科学実験)~10回目~ ガイダンス,統計解析
こんにちは.
今日は午前中3年生の授業である科学英語と,午後からは分析したデータの処理方法と,t検定や多重比較検定などのいろいろな統計を教えていただきました.
(午前)科学英語
まずは授業のガイダンスを簡単に受けた後,学術論文とは何か?や学術論文の種類などを学びました.
「学術論文」とは,査読と言って審査を受けた論文のことです.
論文を探す時には,学術論文じゃないといけません.
査読がない論文(ハゲタカジャーナル)は,引用論文にはしないようにしましょう.
また,論文を探したい時には,皆さんはどこから見つけているでしょうか?
私は,PubMedやJ-stage,Google Scholar が多いですが,他にもWeb of science やJ-GLOVALなどたくさんあり,驚きました,
さらに,本研究室が行なっている「メタボローム解析」に特化した出版社もあることも初めて知りました.
また,最近は論文もオープンアクセス(OP)と言って,誰でも無料で閲覧できるようになっています,すごく便利ですよね.
OPにもscientific reports ,Plos oneなど様々な出版社が載せてくださっています.
しかし,こちら側が論文をOPで投稿したい時には,掲載料が20万円ほどかかるため,ちょっとお金がかかります.
(午後)統計解析の説明
午後は,先週作成したデータ一覧を,ゼロ消しする方法など処理方法の続きを学びました.
ゼロ消しはエクセル上で,取得したデータの0以下の数値(0またはマイナス)を空白にすることです.
フィルターをかけて消していくのですが,慣れるまでは時間がかかります...
何回もやっていれば,きっと覚えるので大丈夫!笑
0以下の数値はあまりデータがないということです.
よって空白にして検出限界以下(N.D)にすることで無駄な情報をなくし,その食品が有している成分を正確に特定できます.
統計解析は,1変量の場合の解析方法は何か?や,では多変量ではどうか?といった内容を座学によって学びました.
今日のまとめ
(1変量の場合)変数xが1つである
y=●x
2群間の比較 | t検定 |
3群間の比較 | 多重比較検定(ANOVA) |
(多変量の場合)変数xが複数である
y=●xⅰ +○xⅱ+△xⅢ+........
<本研究室で主に利用している解析方法>
・重回帰分析... データをもとにして、ひとつの結果を求める
・主成分分析...大量のデータ(代謝物など)を,寄与率(%)によって要約する.
・判別分析 ...データの分類基準を分析する
・クラスター分析・・・集団の中で似ているものをまとめて分類する